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日本国憲法はGHQの押し付けか?

押し付け憲法論」というものがある。日本国憲法GHQが日本に押し付けたものであるとする論調のことだ。だが、この「押し付け憲法論」というのは、当時の状況を正しく捉えていない。というのも、日本国憲法の制定当時、GHQは、日本に対して押し付けではなく、命令をする立場にあったからである。

日本が調印した降伏文書の最後は「天皇及び日本国政府の国家統治の権限は、本降伏条項を実施するため、適当と認る措置を執る連合国最高司令官の制限のもとに置かるるものとす」と結んでいる。日本は主権を失って連合国最高司令官のもとに隷属することになるとうたっているのである。

この状況のもとで、GHQ「GHQ草案(マッカーサー草案)」を日本側に提示。この草案を基に、日本政府は何度もGHQに承認を得つつ、憲法の制定を進める。

マッカーサーが主導した日本国憲法制定の最大の目的は日本の軍事的解体であり、当然、この軍事的解体はGHQの日本に対する命令・強制であった。敗戦国日本に課せられた軍事的解体とそのプロセスである憲法制定は、戦勝国の敗戦国に対する冷徹な占領政策であり、「押し付け」といった生ぬるいものではなかったのである。

tanizaki.hatenablog.com

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