9条改正を主張するのは「タカ派」なのか?

憲法9条改憲論議では、護憲派改憲派も共に平和を求めているのであるが、メディアの誘導によりこれが著しく歪曲されている。改憲論議が、平和を求めるのか、そうでないのかという偽の論議にすり替えられている。
先日、「憲法9条改正は反対 ハト派の元衆院議長・河野洋平さん」と題する毎日新聞のインタビュー記事が目に止まった。この記事タイトルだが、9条改正反対派に「ハト派」とレッテルを貼り、さしあたり9条改正派は「タカ派」であると暗に示しているようである。しかし、これは「ハト派」と「タカ派」という、本来は9条改正に関係のない概念を持ち込んでいるのであり、単に論点を逸らしているだけである。
こういった喧伝を繰り返すメディアは、この「タカ派」に準じたイメージで改憲派にレッテル貼りを施す。9条を改憲したら自衛隊が地球の裏側で戦争を始めるとか、アメリカ軍と共同で石油奪取を目的に中東での戦争を遂行するとか、あらん限りの誤情報を宣伝し、改憲派に対する負のイメージを植え付けることに奔走する。それもそのはずで、9条は現在となってはもはや矛盾だらけであり、その矛盾を認めずに目を瞑るものだから、正面から憲法論議をしたのでは改憲論に抗することが出来ず、したがって、レッテル貼りや論点逸しなどの情報工作に彼らは日夜精進するのである。
彼らのこうした宣伝は、護憲派を平和主義者と位置づけ、改憲派は平和に反する勢力であるとするのが基本的スタイルである。だが護憲派改憲派も、平和を希求する点では、どちらも同じなのであるから、メディアによるこれらの誘導は完全な偽りなのである。9条改正の論点は、どちらが平和主義者なのかではなく、平和維持と実現のために、現実に則した法整備の一環として、憲法9条をどうするのかというのが論点であるはずである。
したがって、メディアの一連の宣伝手法は、この論点から改憲論議を逸らすものであり、彼らの行為は、平和を構築していこうとする論議を著しく阻害するものなのである。

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