蓮舫氏の二重国籍問題、民進党による9条護憲の隠れた真意と国家の軽視

民進党蓮舫代表代行の二重国籍問題を受け、代表の岡田氏は「お父さんが台湾出身ということと、(蓮舫氏本人が)女性であることは、多様性の象徴でもあり、民進党の代表としてふさわしい」などと発言し、問題視しない考えを示した。野党第一党の党首が、次期党首の最有力候補が起こした国籍問題を、このように軽々しく扱うのは極めて問題であるが、民進党のこれまでの言動を考えると、「二重国籍のどこが問題なのか?」というのが本音だと思われてならない。実際、岡田氏は先の発言に続けて、国籍問題を差別問題にすり替える発言をし、当の蓮舫氏もインタビューで、今回の問題をどう受け止めているかを問われ、「国際化、開かれた日本、インバウンドの増加が叫ばれている日本と、純血主義が団結力の証明である日本。そこのつなぎがうまくできていない部分があると実感した」などと、今回の問題を日本社会に責任転嫁した。
このように、国籍という重要な問題を軽視するばかりか、他人にまで責任転嫁して恥じない民進党は、つまりは個人の国籍という問題以前に、国家というものを軽視しているのである。これは先にも述べたように、今の民進党に始まったことではなく、かねてよりその兆候があった。憲法改正論議に於いても、岡田氏も蓮舫氏も、ともに「9条は守る」とした発言を続け、9条をめぐる自衛隊との矛盾や国防の問題に目を瞑ってきたが、実はこういった9条護憲派によくみられるのが、国家の軽視なのであり、彼らは国家を軽視しているから、国防論を軽んずるのである。これは政治家に限らず護憲派学者や識者でも同じであり、彼らの考えにあるのは、国家がなければ戦争は起こらないといったものや、国境を消滅させれば国家の対立も終焉するゆえ、恒久の平和が訪れるといった絵空事である。つまり彼らの空想的な平和主義は、その根底に国家の軽視、ないしは国家解体の野心が脈づいているのである。
この点は、かつて「日本列島は日本人だけのものではない」と発言した鳩山元首相も同様であり、今回の蓮舫氏の「国際化、開かれた日本~」云々の発言にも共通したものがある。彼らは日本国という枠がなくなれば良いと本心では考えているのであるから、閣僚経験者の二重国籍という今回の異常な事態にあっても、何食わぬ顔をしていられるのである。したがって、彼らが「9条を守る」という時には、それを憲法論議や国防の論議として受け止めるのではなく、むしろ彼らの抱える国家観の問題として受け止めたほうがよいのである。

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